2016旺角騒乱

香港では衛生上の理由などにより移動式屋台の営業は禁止されているが、旧正月等一部では実質的に取り締まりが行われてこなかった。2016年の旧正月に対し、政府が取り締まりを強化する旨発表したところ、「香港の屋台文化を守る」との掛け声がネット上で拡散された。これに応じて本土派を含む多くの人が2月8日に繁華街である旺角へ集まった。

警官隊とのにらみ合いが続いたが、やがて衝突となり、群衆は道路のレンガをはがして投石したり、看板を投げたり、ごみ箱を燃やすなどの暴徒と化した。当初人数や装備で劣っていた警官隊は劣勢となり、昏倒や骨折等2名の重傷者が出た。これに伴い2発の威嚇射撃を行うとともに、市民に銃口を向けている。やがて機動隊が到着し、2月9日未明には騒乱は鎮圧された。

当初はフィッシュボール革命などとも呼ばれていたが、警察の暴力にも耐えて非暴力を貫いた雨傘運動と異なり、当初より市民側が暴力をふるったことにより、この動きは自決派・本土派からも支持を得られなかった。ジョシュア・ウォンは自身の活動について「暴力とは一線を画す」との声明を発表した。

この騒乱について、本土民主前線のレイ・ウォンやエドワード・ランが逮捕されるなど多数の逮捕者が出ている。



HK is NOT China.com / 香港の民主化運動:雨傘、普通選挙、そして自決

香港の民主派、独立派、自決派とよばれる若者を中心とした動きを解説します。雨傘運動は世界的に大きな注目を集めましたが、成果なく終わりました。その後雨傘運動の中心であった学生たちは議会へ戦いの場を移し、実際に当選者を多数輩出しましたが、そこで待ち受けていたのも中国の圧倒的な力でした。こうした中で広がる無力感や、日本のメディアでは民主派とひとくくりにされてしまい正確に伝わらない状況などを伝えます。

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