主な自決派・本土派政党
香港衆志(Demosistō)
反愛国教育でその名が知られるようになった学民思潮(Scholarism)の黄之鋒(ジョシュア
ウォン)、周庭(アグネス・チョウ)、羅冠聡(ネイザン・ロー)らによる政党。
必ずしも独立を党是とせず、民族自決が可能であれば一国二制度も可とする。2016年の立法議会選挙では党主席のネイザン・ローが史上最少年当選を果たしたが、宣誓を無効とされ議員資格をはく奪された。なお、ジョシュア・ウォンとネイザン・ローは同じく雨傘運動の主要人物であった学連の周永康(アレックス・チョウ)とともに違法集会に参加した罪として禁固刑が言い渡されている。一審においては執行猶予付き禁固刑と社会奉仕活動等が課され、これを履行したが、政府側からの控訴審により高等法院にてそれぞれ6ヵ月~8ヵ月の禁固刑が出された。これは香港では3ヵ月以上の実刑を受けたものは5年間選挙立候補資格を失うためで、雨傘運動の象徴であるジョシュア・ウォンらを締め出すためと言われている。
2016年立法議会選挙後に民主派・本土派当選議員らが議員資格をはく奪されたため、その補欠選挙が実施されることとなったが、2017年1月27日、民族自決の考えは香港を中国の不可分な領土と定めた香港基本法に合致しないとして立候補予定であったアグネス・チョウがその資格を取り消された。
本土民主前線(Hong Kong Indigenous)
香港こそが本土であるとの主張を持つ。黃台仰(レイ・ウォン)が創設し、学生運動のカリスマ的存在である梁天琦(エドワード・ラン)がスポークスパーソンを務めた。エドワード・ランは2016年立法会選挙で当選が確実視されていた。これに対し選挙管理委員会は香港基本法への忠誠を誓う追加的な誓約書の提出を求め、エドワード・ランもこれにサインしたが、過去のSNS等での言動を元に、選挙資格が取り消された。
レイ・ウォンとエドワード・ランは2016年旺角騒乱にて逮捕され、それぞれ英国・米国へ逃れたが、2017年12月にエドワード・ランは留学先のハーバードから香港へ帰郷するとともに、本土民主前線から脱退し、裁判に臨むことを発表した。エドワード・ランは8年~10年の禁固が見込まれている。
青年新政(youngspiration)
香港人の利益と文化を中国の侵害から守ることを党是とする。雨傘運動後に結成された政党のうちの6政党の連携であるALLinHKの一員。2016年の立法会選挙において、発起人である梁頌恆(バッジオ・ラン)と游蕙禎(ゆう・ていけい)が当選(游蕙禎は女性として史上最年少)するも、議員宣誓の際に「中国」を「支那」と読んだり、「香港は中国ではない」と書かれた旗(ページ上部のもの)を掲げたことにより宣誓を無効とされ議員資格をはく奪された。
香港民族党(Hong Kong National Party)
香港独立を掲げ、最初に独立を提唱したと言われる。陳浩天(アンディ・チャン)が設立。2016年の立法会選挙においてはその党是と香港基本法が合致しないとして選挙資格を与えられなかった。
香港独立党(HongKong Independence Party:HKIP)
イギリスの政党として登録され、主にEU在住者で香港の独立とコモンウェルスへの復帰を目指す者から構成される。
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